第7話:店舗で行う具体的「商品ロス削減策①」
さて、第6話は商品ロスが利益面で店舗に及ぼす影響についてをお伝えしました。傍目からすると目立ち、影響が大きく見える商品評価損(値下げなど)よりも、むしろ商品ロスの方が、「損害が大きい」事がお分かりいただけたのではないでしょうか。
肝心なのは具体的に、商品ロスをどうやって防ぐか…という事ですが種類別の対応が必要となります。 第5話で商品ロスには大きく分けて「外部ロス」「内部ロス」「管理ミス」の3つの分類がある事を伝えしています。 まずは、万引きを中心とした「外部ロス」対策から参りましょう。
外部ロス対策にもいくつか種類があります。1つは万引き犯を捕捉するというものです。これは弊社が派遣している私服による保安員(万引きGメン)や販売員や警備員が犯行に及んだ人に声かけをしていくタイプです。
時間軸でいうなら事後処理に相当します。外敵が現れたので、撃退するという感じでしょうか。
もう1つは予防体制の構築です。万引き犯が集まらない店に、あるいは万引きをしようという気にさせない店作りです。
火事が発生したので消化するのが前者なら、こちらは火事が発生しないように予防するタイプの対策です。
警視庁による調査でも数値化されていましたが、万引きを防止する為には販売員さんのお声かけが最も効果的と言われています。皆さんも体感的にはYESでしょう。
しかしながら、お店の販売員さんは日々非常に忙しく仕事をしていますので、プラスアルファで万引き予防の為の業務を別途追加するのは難しいという状況も多いのではないでしょうか。
そのため、実際に予防活動を行うためには、日々行っている業務の中に内包していく事が重要となります。特段、商品ロス対策を考えなくても、そもそも行っている業務の中にその要素をミックスしていく事がポイントです。
では早速どのタイプのお店でも講じたい具体策から参りましょう・・・・